千葉県における糖尿病網膜症診療の実態調査―千葉県糖尿病対策推進会議報告―

• 櫻井 健一

  千葉大学予防医学センター栄養代謝医学分野

• 三村 正裕

  千葉労災病院糖尿病・内分泌内科

• 高綱 陽子

  千葉労災病院眼科

• 栗林 伸一

  三咲内科クリニック

• 江本 直也

  日本医科大学千葉北総病院内分泌内科

• 小谷野 肇

  順天堂大学医学部附属浦安病院糖尿病・内分泌内科

• 藤田 伸輔

  千葉大学予防医学センター臨床疫学分野

• 竹本 稔

  千葉大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科 （現：国際医療福祉大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学）

• 海村 孝子

  海村医院本院

• 篠宮 正樹

  西船内科

• 橋本 尚武

  東京女子医科大学八千代医療センター糖尿病・内分泌代謝内科

• 千葉県糖尿病対策推進会議

書誌事項

タイトル別名

• Survey on the Actual Conditions of Medical Care for Diabetic Retinopathy by Internal Medicine and Ophthalmic Medical Institutions in Chiba Prefecture - A Report from Chiba Council for Promotion of Countermeasures Against Diabetes -

抄録

千葉県における糖尿病網膜症の診療実態を調査した．総症例数は内科的な糖尿病診療を行っているかかりつけ医（以下，内科系担当医）受診例3619例，眼科受診例367例であった．内科系担当医受診中の患者では66.6 ％が眼科に継続受診中であり，糖尿病専門医では70.9 ％，糖尿病非専門医では56.5 ％だった．眼科通院を中断もしくは未受診の症例では年齢が若く，罹病期間が短かった．多変量解析の結果，眼科継続受診と関連する因子として年齢，罹病期間，1型糖尿病があげられた．眼科通院中の患者では94.8 ％が内科へ継続受診していた．眼科通院中の患者の77.4 ％に網膜症を認め，40.9 ％に汎網膜光凝固療法が施行されていた．5.7 ％に硝子体手術の既往があった．本調査により，千葉県における現在の糖尿病網膜症診療の一端が明らかとなった．糖尿病網膜症の発症・進展予防のためには眼科受診状況をさらに改善させる必要がある．

収録刊行物

• 糖尿病

  糖尿病 63 (4), 163-171, 2020-04-30

  一般社団法人 日本糖尿病学会

キーワード

• 糖尿病網膜症
• 眼科受診状況
• 医療機関アンケート

詳細情報

• CRID: 1390848250108251008
• NII論文ID: 130007837880
• DOI: 10.11213/tonyobyo.63.163
• ISSN: 1881588X
• ISSN: 0021437X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2020304707
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可