乳がん手術後の肩関節機能障害に対してリハビリテーションが有効であった2例

• 当真 孝

  琉球大学整形外科

• 山口 浩

  琉球大学整形外科 リハビリテーションクリニックやまぐち

• 呉屋 五十八

  与那原中央病院整形外科

• 森山 朝裕

  沖縄赤十字病院整形外科

• 當銘 保則

  琉球大学整形外科

• 金谷 文則

  琉球大学整形外科

抄録

症例1　40歳，女性，教員．12カ月前に右乳がんに対して乳房切除術，4カ月前にシリコンインプラントを用いた再建術を受けた．右肩関節痛と可動域制限のため紹介された．初診時肩関節可動域（以下，ROM）は，屈曲105°，外旋45°，内旋不可，徒手筋力テスト（以下，MMT）は，肩関節内旋のみ3レベルであった．リハビリテーション（以下，リハ）開始後12カ月でROMは，屈曲160°，外旋85°，内旋T10，MMTは，内旋は4レベルに改善，教職へ復帰している．症例2　42歳，女性，保育士．6カ月前に左乳がんに対して乳房切除術，2カ月前にシリコンインプラントを用いた再建術を受けた．左肩関節痛と可動域制限のため紹介された．初診時ROMは，屈曲120°，外旋20°，内旋不可，MMTは肩関節内旋のみ3レベルであった．リハ開始後6カ月でROMは，屈曲160°，外旋60°，内旋T10，MMTは，内旋は4レベルに改善，保育士へ復帰している．

収録刊行物

• 整形外科と災害外科

  整形外科と災害外科 69 (1), 123-126, 2020-03-25

  西日本整形・災害外科学会

キーワード

• 乳がん
• 肩関節機能障害
• 乳房再建術

詳細情報

• CRID: 1390848250108244864
• NII論文ID: 130007837901
• DOI: 10.5035/nishiseisai.69.123
• ISSN: 13494333
• ISSN: 00371033
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/69/1/69_123/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2020290852
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可