外来化学療法中のがん患者が抱く家族への負担感とその関連要因

  • 青木 美和
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
  • 南口 陽子
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
  • 畠山 明子
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院
  • 師岡 友紀
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
  • 辰巳 有紀子
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
  • 中村 直俊
    大阪大学数理・データ科学教育研究センター
  • 荒尾 晴惠
    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Self-perceived Burden on Families and Related Factors among Patients with Cancer Undergoing Outpatient Chemotherapy

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抄録

<p>【目的】外来化学療法中のがん患者が抱く家族への負担感の実態とその関連要因を明らかにした.【方法】がん診療連携拠点病院に通院中のがん患者を対象とした無記名自記式質問紙調査(n=1,981)より,外来化学療法患者(n=600)を抽出し,記述統計,単変量解析および多変量解析を行った.【結果】対象者の86.5%が家族への負担感を経験していた.多変量解析の結果,外来化学療法を受ける患者の家族への負担感の関連要因として身体的要因,社会的要因が明らかになった.身体的要因において,再発・転移があること,社会的要因において,40代以下,同居者あり,婚姻歴あり,仕事や経済面の悩み,家族や周囲の人との関わりに関する悩みが独立した関連要因であった.【考察】患者の家族への負担感の軽減のために,病状の進行に応じた心理的ケアおよび社会的背景に応じた支援の必要性が示唆された.</p>

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参考文献 (10)*注記

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