体幹前傾姿勢における股関節伸筋の活動 ―両脚立位,片脚立位での差異に着目して―

  • 藤澤 宏幸
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 岡田 茉南花
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 朽木 由乃
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 佐藤 瑞己
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 鷹觜 紺
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 千葉 真愛
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 仲澤 颯
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 鈴木 博人
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
  • 鈴木 誠
    東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科

書誌事項

タイトル別名
  • タイカン ゼンケイシセイ ニ オケル コカンセツシンキン ノ カツドウ : リョウ キャタツイ,カタ キャタツイ デ ノ サイ ニ チャクモク シテ

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抄録

<p>本研究の目的は,立位での体幹前傾姿勢保持における股関節伸筋の筋活動について,両脚と片脚支持での差異を明らかにすることとした。対象者は健常男性16名,測定肢を非利き足とし,大殿筋上部・下部線維,大腿二頭筋,半腱様筋の筋電図を測定した。体幹前傾角度条件を0,10,20,30 度の4種類,立位条件は両脚立位,片脚立位の2種類とした。結果,両脚立位時では,大殿筋と比較し大腿二頭筋および半腱様筋の活動が有意に高値を示した。また,片脚立位では,全ての筋の活動が体幹前傾角度の増加とともに増えた。両脚立位で大腿二頭筋と半腱様筋の活動が高まるのは,股関節伸展のモーメント・アームが大殿筋よりも長く,モーメントを効率よく生み出せるためと推測された。一方,片脚立位で大殿筋の筋活動が高まるのは,股関節内転および屈曲方向への重力トルクに対抗するため股関節外転・伸展方向への筋トルクが必要なためと考えられた。</p>

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