『源氏物語』の「近江の君」という呼称
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- 鵜飼 祐江
- 東京医科歯科大学教養部
書誌事項
- タイトル別名
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- The Name of ‘Omi no Kimi’ in The Tale of Genji
- As Compared to the Name of ‘Akashi no Kimi’ that Embodies
- ―物語内容を内包する「明石」呼称との比較を通して―
抄録
「近江の君」呼称の初出は、父内大臣の会話文中に見られ、異母姉弘徽殿女御のもとでの宮仕えを機に、女房 名のようにして用いられはじめる。「内大臣家のむすめ(姫君)」から女房的な存在へと、彼女の扱いに変化が生じて いることを窺わせる。同じく地名に因む呼称に明石の君の「明石」があるが、「明石」は、光源氏の流離と再起の物語 を内包する呼称であり、質が異なる。出仕名には、父兄の身分が反映されることが多いが、「近江の君」は父によって、 むしろ内大臣家から切り離された存在として呼ばれてゆくものと考えられる。
収録刊行物
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- 東京医科歯科大学教養部研究紀要
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東京医科歯科大学教養部研究紀要 2020 (50), 67-78, 2020
国立大学法人 東京医科歯科大学教養部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390848250109874176
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- NII論文ID
- 130007840865
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- ISSN
- 2433359X
- 03863492
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可