誤概念の混乱を排除した理科指導の在り方
書誌事項
- タイトル別名
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- ―小学校第四学年「すがたを変える水」の授業分析―
抄録
<p>本研究は,児童の科学的概念の形成に影響を与える誤概念の混乱をできる限り排除しようとして試みられた授業実践の効果を検証したものである.具体的には,誤概念の混乱が生じる典型的な学習内容として,小学校第四学年「すがたを変える水」の授業を取り上げた.そして,その学習における仮説設定,問題解決過程における働きかけ方などを工夫することで,「沸騰するときに出る泡は“空気”である」という誤概念の混乱をできるだけ排除した.この授業と教科書の記述に沿った通常の授業とを比較し,考察場面における結論の導出が無理なく行えたかどうかを検討した.その結果,後者の授業に比べて,前者の授業においてほとんどの児童が見えない水(水蒸気)の存在を言及する発言をすることができていたことが確認された.</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 34 (8), 5-8, 2020-05-23
一般社団法人 日本科学教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285300158621184
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- NII論文ID
- 130007844889
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可