血行性転移時の細胞動態解明に向けた生体模倣血管モデルによるアプローチの現状

• 池田 行徳

  東京大学生産技術研究所　機械・生体系部門 東京大学大学院工学系研究科

• 松永 行子

  東京大学生産技術研究所　機械・生体系部門 東京大学大学院工学系研究科

書誌事項

タイトル別名

• Introduction of<i> In Vitro </i>Microvessel Model for Understanding Cellular Dynamics on Cancer Metastasis
• ケッコウセイ テンイジ ノ サイボウ ドウタイ カイメイ ニ ムケタ セイタイ モホウ ケッカン モデル ニ ヨル アプローチ ノ ゲンジョウ

抄録

転移はがん関連死の大半を占めていることから，その主経路たる血管とがんの相互作用の理解はがん治療法の開発において重要である．しかしながら，これらの相互作用時の細胞動態解明においては，従来の平面培養された細胞や動物を用いた研究手法では限界がある．In vitro で生体内環境を模倣するOrgan-on-a-chip は，従来の動物実験では困難であった物理的・化学的パラメータの制御やライブイメージングを容易にするため，細胞- 組織レベルでの詳細な解析への利用が期待される．そこで本稿では，血管に焦点を当てたがん転移模倣デバイスの研究例や課題・展望について概説する．

収録刊行物

• 生産研究

  生産研究 72 (3), 261-267, 2020-05-01

  東京大学生産技術研究所

詳細情報

• CRID: 1390003825186767232
• NII論文ID: 130007854123
• NII書誌ID: AN00127075
• DOI: 10.11188/seisankenkyu.72.261
• ISSN: 18812058
• ISSN: 0037105X
• NDL書誌ID: 030597659
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030597659
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可