アトピー性皮膚炎におけるIL-17産生細胞浸潤の新しい視点:<i>In vitro</i>表皮細胞搔破モデルによる表皮細胞由来CCL20の役割

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タイトル別名
  • A New Perspective on IL-17 Producing Cell Infiltration in Atopic Dermatitis: Role of CCL20 Production Observed in an <i>in vitro</i> Scratched Keratinocyte Model
  • アトピー性皮膚炎におけるIL-17産生細胞浸潤の新しい視点 : In vitro表皮細胞搔破モデルによる表皮細胞由来CCL20の役割
  • アトピーセイ ヒフエン ニ オケル IL-17 サンセイ サイボウ シンジュン ノ アタラシイ シテン : In vitro ヒョウヒ サイボウソウハモデル ニ ヨル ヒョウヒ サイボウ ユライ CCL20 ノ ヤクワリ

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抄録

<p>アトピー性皮膚炎では,Th2サイトカインの顕著な発現が認められる.加えてIL-17産生細胞の浸潤も報告されているが,その意義については未解明の部分が多い.本稿では,CCR6を発現するIL-17産生細胞の遊走因子であるCCL20産生に対する「搔破」の影響をIn vitro表皮細胞搔破モデルを用いて検討した.表皮細胞シートを搔破するとCCL20産生放出が特異的に誘導されること,及びその産生量はIL-4,IL-13による影響を受けないことが明らかとなった.これらの結果から,IL-17産生細胞浸潤は「搔破」に伴う2次的な現象で,Th2サイトカインの影響下で起こっているわけではない可能性が示唆された.</p>

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