セルフタンニング剤における着色強度の向上

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement of the Coloration Intensity of the Self-Tanning Product
  • セルフタンニングザイ ニ オケル チャクショク キョウド ノ コウジョウ

この論文をさがす

抄録

<p>セルフタンニング化粧料の主成分となるジヒドロキシアセトン(DHA)は非常に反応性が高く,不安定な物質であるために高配合は困難であり,皮膚着色効果は低かった。そのため,今日までに皮膚着色強度を向上するためにセルフタンニング剤を含有する多種多様な化粧組成物が使用されている。中でもDHAと多価アルコールを併用することで皮膚着色強度が増大することがしられている。本研究では少量のDHA配合下で十分な着色効果が発揮される処方開発を目的とし,多価アルコールを含めた水溶性成分を用いて皮膚着色強度の向上を検討した。その中で,ポリエチレングリコール(PEG)骨格を有する成分において,高い着色効果が見られた。マトリクス支援レーザー脱離イオン化質量分析(MALDI-MS)や水素結合測定などからPEG鎖中の酸素がアミノ酸およびDHAと水素結合を介して,メディエーターの役割を果たしていることが示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ