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- 高野 賢一
- 札幌医科大学耳鼻咽喉科
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent topics in IgG4-related disease
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抄録
<p>かつてシェーグレン症候群の亜型とされていたミクリッツ病は,今日IgG4関連疾患に含まれるIgG4関連涙腺・唾液腺炎として新たに疾患として認識されている。疾患概念が提唱されてからすでに15年以上が経過し,IgG4関連涙腺・唾液腺炎の診断基準も改訂され,顎下腺のみといった病変が1箇所のみの場合も診断可能となり,生検部位として口唇腺も明記された。疫学的にはほとんどが40歳以上の中高年で,他の自己免疫性疾患と異なり性差がない。診断の一助として超音波エコー検査も有用で,顎下腺の輪郭不整やエコー輝度が極めて低い低エコー領域などの所見が認められる。診断時には悪性リンパ腫や類似疾患の除外が重要となる。耳鼻咽喉科領域のIgG4関連疾患として,涙腺・唾液腺のほか,特徴的な鼻副鼻腔炎(嗅覚障害を含む),肥厚性硬膜炎,IgG4関連甲状腺疾患などが含まれる。特に甲状腺疾患では診断基準が作成されており,今後症例の蓄積が望まれる。免疫学的検討などから自己抗体,自己抗原の存在が示唆されているが,IgG4関連涙腺・唾液腺炎ではいまだ同定されず,今後の研究成果が待たれる。</p>
収録刊行物
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- 耳鼻咽喉科免疫アレルギー
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耳鼻咽喉科免疫アレルギー 38 (2), 37-41, 2020
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825194015616
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- NII論文ID
- 130007866490
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- ISSN
- 21855900
- 09130691
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可