Si 含有リン酸カルシウム薄膜の作製と細胞接着性評価

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タイトル別名
  • Preparation of Si-containing calcium phosphate thin film and evaluation of cell adhesion

抄録

現在の歯科インプラントは,インプラント周囲炎が,大きな問題となっている.インプラント周囲炎の対策として,アバットメント部と歯肉との接着性の向上を目指し,Si含有リン酸カルシウム薄膜をTi上にコーティングし,作製した薄膜の細胞接着性を評価した.細胞接着数の結果から,各試料の観察面積あたりの細胞核数は,Si含有量の増大とともに,細胞接着数が増大し,SiO2-30で46(個/frame)と最大を示した.さらにSiが増大すると接着数が減少し,SiO2-100で24(個/frame)となった.また,SiO2-50では24(個/frame)となり,SiO2-100と同数の低い接着数となった.今回,Tiに比べ,Si含有リン酸カルシウム薄膜は,細胞接着性が高い傾向が見られた.SiO2系ガラスにCaやPを含有させた結晶化ガラスは,歯肉との接着性が良いことが臨床的に確認されているため,今回のSi含有リン酸カルシウム薄膜においても良好な結果が得られたのだと考えられる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250130203264
  • NII論文ID
    130007877852
  • DOI
    10.32176/biointeg.8.1_123
  • ISSN
    21862923
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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