胃瘻損傷を合併した鈍的多発外傷の一例

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  • A CASE OF MULTIPLE BLUNT TRAUMA WITH GASTROSTOMY INJURY

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抄録

<p> 日常生活動作 (ADL) 良好の胃瘻造設患者が手術治療を要した胃瘻損傷を伴う鈍的多発外傷を受傷した. 症例は70歳代男性. 自動車運転中に電柱に衝突した. 造影CT検査より活動性出血を伴う III b型脾損傷, 左多発肋骨骨折, 左上腕骨骨折と診断したが, 胃瘻損傷の判断には至らなかった. 脾損傷に対する緊急経カテーテル的動脈塞栓術 (TAE) 施行後の単純CT検査で腹腔内遊離ガスの増大を認めたため胃瘻損傷と診断し, 緊急手術 (脾摘術・胃瘻孔縫合閉鎖術・胃瘻再造設術) を施行した. 術後経過は良好で術後22日目に独歩退院した. 胃瘻造設患者の鈍的外傷では胃瘻損傷を念頭において診療を進めることが重要である.</p>

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