Twitterのつぶやきで国立公園来訪者の行動を把握できるか?

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タイトル別名
  • Monitoring visitors' behaivor in a national park using social media

抄録

<p>ソーシャルメディア(SM)利用人口の増加とともに、一般人の投稿から得られる情報を保護地域管理に生かそうという動きが世界中で広がっている。SMデータはデータの総量が多く、今まで取得するのが金銭的、人員的に困難だった保護地域来訪者についての分析をリアルタイムでより容易に行うことができると期待されている。</p><p>しかしながら、SMデータはその匿名性から投稿者の年齢、性別などの基本属性を取得することが困難で、データの代表性を数値的に評価することが難しい。</p><p>本研究では日光国立公園を対象として、アンケート調査で公園来訪者の基本属性と公園内での行動内容、SMの利用状況を取得し、Twitterの位置情報付きツイートと比較することで、SM利用者のバイアス評価を行った。</p><p>その結果、実際の来訪者数とTwitterの位置情報付きツイート数の間には高い正の相関があることが確認できた。一方、複数の主要なSMプラットフォームにおいて、外国人旅行者の投稿率が日本人旅行者に比べて高いことも分かった。これらの結果より、SMから得られる情報は保護地域来訪者数の単純推計には活用できるものの、実態以上に外国人旅行者の行動が反映されている恐れがあると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775155109632
  • NII論文ID
    130007880752
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_381
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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