急峻な森林流域を対象とした分布型降雨流出モデルK-BLADEmodelの開発

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タイトル別名
  • Development of K-BLADE model: a distributed rainfall-runoff model for steep forest areas.

抄録

<p>現在、日本の森林を対象に様々な降雨流出モデルが開発されているが、流域内の土壌水分・地下水位変動を高い精度で計算し、検証しているモデルは多くない。そのようなモデルの1つに、(窪田ら, 1987)を元にする分布型モデルがある。このモデルは急峻な森林流域を対象とし、土層内での飽和不飽和浸透を簡略化したDarcy則で表現するため計算量が膨大でないなどの優れた特徴を持つ。しかし適用事例は少なく、課題として適用対象が地表流や河道のない小流域に限られること、流出が土壌水分からタンクモデル的に求められること、蒸発散が物理的に計算されないことなどの課題が挙げられる。本研究では、このモデルを元にし、先に指摘した課題の解決を試みた上で、水文過程をさらに的確に再現できるモデル、K-BLADE model (Kubota-model originated BLock Aggregation of Darcy’s law Elements model)を開発・適用した。対象地は神奈川県丹沢山地大洞沢流域(約50ha、針広混交林)で、降水量・流量・DEM・土層厚・地下水位・その他気象データを元に感度分析を行なった。結果、ハイドログラフ等に対し良好な結果が得られ、本モデルの有用性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201800704
  • NII論文ID
    130007880911
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_570
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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