コナラ当年枝中のセシウム濃度の個体内変動

DOI
  • 長倉 淳子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 三浦 覚
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
  • 齊藤 哲
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
  • 田中 憲蔵
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 大橋 伸太
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 金指 努
    福島大学
  • 大前 芳美
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Intra-individual variation of cesium concentration in the current year shoot of Konara oak

抄録

<p>きのこ原木栽培に用いる広葉樹について、原木利用部位の放射性セシウム濃度を当年枝のセシウム濃度から推定する方法の確立を目指している。本研究は、当年枝のセシウム濃度が同一個体内の採取位置によって異なるかどうかを明らかにすることを目的とした。原発事故後に萌芽更新したコナラ林3サイトの各3個体から8~11本の当年枝(主軸の梢端から下部に向けて5本、および主軸以外の萌芽枝)を採取し、放射性セシウムおよび安定同位体セシウムの濃度を測定した。当年枝の放射性セシウム濃度は、個体によっては採取位置によって2倍以上異なるものもあったが、梢端で高い、下部で高い、主軸で高い、といった採取位置による決まった傾向はみられなかった。放射性セシウム濃度の変動係数は枝間では0.22、個体間では0.29、サイト間では0.51であり、個体内変動よりもサイトによる違いが大きかった。コナラ当年枝の放射性セシウム濃度は枝間や個体間でばらつきはあるが、サイトの指標値として利用できる可能性が示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201836544
  • NII論文ID
    130007880961
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_528
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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