施肥中断による植栽木の放射性セシウム濃度と土壌の交換性塩基の変化
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of discontinuation of fertilization on Cs-137 concentration of hinoki seedlings and exchangeable cations in soil
抄録
<p>福島県川内村で2014年に3年生の非汚染ヒノキ苗を植栽し、施肥区と非施肥区を各4プロット設け、施肥区では83kg/haの塩化カリウム肥料を毎年施用して調査を継続している。これまで植栽苗の放射性セシウムの経根吸収速度やカリウム施肥がその吸収抑制に有効であることを明らかにしてきた。一方で、作業や経費コストの観点から、施肥中断が放射性セシウム吸収抑制効果の持続性におよぼす影響を検討することが重要である。施肥区のうち2プロットは2017年から施肥中断した。毎年成長終了期に採取した苗の針葉・幹枝・根の放射性セシウム濃度は、施肥中断区では施肥を中断した2017年以降濃度が上昇し、平均濃度は非施肥区と施肥区の中間の値となった。施肥開始後、施肥区と施肥中断区の土壌中の交換性カリウム含有量は増加し、2016年には非施肥区に比べて高かった。一方、施肥中断により、2017年の中断区の土壌中の交換性カリウムの平均含有量は施肥区より小さくなった。このことから、施肥は土壌中の交換性カリウム含有量を高め、樹木の放射性セシウムの吸収抑制に効果があるが、施肥中断はカリウム含有量を低下させ、その効果を弱めると考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 524-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775155260544
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- NII論文ID
- 130007880965
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可