二時期の航空機リモートセンシングデータによる森林変化検出

DOI
  • 高橋 與明
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
  • 高嶋 敦史
    琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センター
  • 小高 信彦
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所

書誌事項

タイトル別名
  • Forest change detection using bitemporal airborne remote sensing data

抄録

<p>沖縄島北部のやんばる地域に分布している亜熱帯林は、世界的に見ても希少な植物相を育む森林であり、多くの固有種や希少種が生息している。沖縄県は台風の常襲地域であるため、森林は台風の影響を受け、高い頻度で撹乱が発生する(小多ら、2015)。例えば2012年には、最大瞬間風速が50m/sを超えるような大型の台風によってやんばる地域の森林が広範囲に渡り大きく攪乱されたが、そのような攪乱が森林生態系に与える影響は大きいと考えられる。広大な森林域の生態系に対する攪乱の影響を正しく評価するためには、局所的な生態系調査は必要であるとともに、林冠木が暴風によって被害を受けた地理的な位置を広域で把握することも必要となる。本研究では、後者について大型の台風による攪乱前後の二時期の航空機リモートセンシングデータからやんばる地域の森林変化を検出する手法を考案し、変化量をマッピングした。使用したリモートセンシングデータは航空機LiDARデータ(台風攪乱前)と空中写真測量データ(台風攪乱後)である。マッピングの結果、負の変化量が大きな場所は林冠木の樹冠が損傷している被害地(二次元的な空間分布)を的確に表現していることが示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201883776
  • NII論文ID
    130007881032
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_662
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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