琉球松林の外生菌根菌群集と森林の履歴:江戸時代の植生情報の利用

DOI
  • 安井 瞭
    東京大学大学院新領域創成科学研究科
  • 岡本 透
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
  • 寺嶋 芳江
    静岡大学イノベーション社会連携推進機構 琉球大学熱帯生物圏研究センター
  • Helbert Helbert
    東京大学大学院新領域創成科学研究科
  • 奈良 一秀
    東京大学大学院新領域創成科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Ectomycorrhizal fungal communities of <i>Pinus luchuensis</i> forests in relation to their history: unraveling past vegetation

抄録

<p>外生菌根菌(以下菌根菌)は樹木の根に共生し、土壌中の無機栄養分を樹木に供給する菌である。琉球列島において広く分布する固有種の「リュウキュウマツ(以下松)」の根には、菌根菌が共生していることが明らかになっている。琉球列島には松が自生する島の他に人為的に松が導入された島が数多く存在する。このような人為的な松の導入と共に菌根菌も共に侵入する事例が小笠原諸島などでは明らかになっており、過去に松が植林されたとされる琉球列島の島々でも同様に菌根菌の共侵入が起こっていると考えられる。しかし、琉球列島においてはどの島にいつ頃松が導入されたのかという情報が明らかになっていない。そのため、本研究では江戸時代の国絵図や文献資料などから読み取った植生情報を活用し、琉球列島の島々の松林が自生か植林由来であるか起源を明らかにするとともに、植林の有無が菌根菌群集に与える影響について考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201922816
  • NII論文ID
    130007881089
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_634
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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