熱帯雨林内の3次元構造におけるリター分解過程の評価
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of the litter decomposition process in the 3D structure of the tropical rainforest
抄録
<p>森林の炭素循環において、リターの分解は地下部の炭素貯留量を決定する重要なプロセスである。森林におけるリターの分解は、主に土壌表層部で生じるとされてきたが、熱帯林では発達した三次元構造によって、リターの分解が地下部だけでなく地上部でも生じている可能性がある。本研究では、熱帯林で生じるリター分解について、熱帯林の3次元構造を考慮したリター分解過程を評価することで、森林全体の炭素循環における地上部リターの影響を明らかにすることを目的とする。2019年9月から11月の2カ月間、マレーシア、サラワク州のランビルヒルズ国立公園内で、森林内の5つの構造;地表リター内、地表リターの上、倒木上、ヤシ科植物の分岐部位(地上リター内)、樹上において、リターバッグ実験を行った。また、リターの分解を制御する要因として、リターの基質特性や分解者の構成の影響がある。今回、基質を統一するためにセルロースシートを用い、養分の影響を調べるために4処理区(対照、窒素、リン、窒素―リン)を設けた。さらに、分解者の影響を評価するために2つのメッシュサイズのリターバッグを用いた。発表では設置場所やメッシュ間、養分間の比較を行う。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 810-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775155432960
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- NII論文ID
- 130007881212
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可