高齢糖尿病患者における自己血糖測定の困難: 自己血糖測定手技の観察による分析

DOI
  • 大江 真琴
    東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
  • 小池 紀子
    東京大学医学部附属病院看護部
  • 戸部 浩美
    東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
  • 大橋 優美子
    東京大学医学部附属病院看護部
  • 倉持 江美子
    東京大学医学部附属病院看護部
  • 池田 真理
    東京女子医科大学看護学部
  • 鈴木 亮
    東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科
  • 山内 敏正
    東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科
  • 村山 陵子
    東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター 東京大学大学院医学系研究科社会連携講座アドバンストナーシングテクノロジー
  • 真田 弘美
    東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/ 創傷看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulties of self-monitoring blood glucose in the aged with diabetes: An analysis based on observations of self-monitoring blood glucose procedures

抄録

超高齢社会のなかで,血糖自己測定(SMBG)を実施する高齢者のためのデバイスや教育方法の開発に対するニーズは高い.本研究の目的はSMBG手技の観察により高齢糖尿病患者のSMBG実施の困難を明らかにすることである.SMBGの手技を録画し,手技を言語化して,生じている困難を帰納的に抽出する質的研究を行った.参加者は65歳以上の高齢糖尿病者29名であった.高齢者には「準備」「電極の挿入」「針の取りはずし」「穿刺」に関連した困難があり,「採血量が不足している」や「針が出てこない」などの失敗を経験していた.SMBG手技を習得したあとでも,高齢者はSMBGの実施に困難を抱えていた.ボタンやレバーを間違ったり,技術が不十分であっても彼らはさまざまな工夫をしながらSMBGを継続していた.定期的な手技の確認とフィードバックが高齢者には必要かもしれない.これらの知見は高齢者に使用しやすいSMBGデバイスを開発する必要性を示している.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300179614080
  • NII論文ID
    130007882685
  • DOI
    10.24462/jnse.7.0_141
  • ISSN
    24326283
    21884323
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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