書誌事項
- タイトル別名
-
- Contribution of Organelle DNA Degradation to Nutrient Recycling: Adaptation Mechanism of Seed Plants Derived from Endosymbiosis
- オルガネラDNAを自己分解して栄養分にする : 細胞内共生から生じた種子植物の生存戦略
- オルガネラ DNA オ ジコ ブンカイ シテ エイヨウブン ニ スル : サイボウ ナイ キョウセイ カラ ショウジタ シュシ ショクブツ ノ セイゾン センリャク
- 細胞内共生から生じた種子植物の生存戦略
この論文をさがす
抄録
<p>ミトコンドリアと葉緑体は,細胞内共生による進化の痕跡として,バクテリア由来の一部のゲノムDNAをもつが,残りの大多数の遺伝子を宿主である核のゲノムに転移させた.オルガネラに残ったDNAは真核生物の生育に不可欠だが,たとえば葉緑体では必要以上に大量のDNAを保持しており,一見,余分に見えるDNAの生理的な意義付けは長らく疑問であった.なぜ,オルガネラに一部のDNAを残して,しかも大量にもっている必要があるのだろうか.筆者らは最近,種子植物が,葉が老化して養分を転流させたり,リン欠乏による飢餓条件にさらされると,葉緑体DNAを積極的に分解し,リン養分として生育に再利用することを明らかにした.本稿では,このDNA分解システムについて解説する.</p>
収録刊行物
-
- 化学と生物
-
化学と生物 57 (8), 478-483, 2019-08-01
公益社団法人 日本農芸化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390285300179927680
-
- NII論文ID
- 130007883278
-
- NII書誌ID
- AN00037573
-
- ISSN
- 18836852
- 0453073X
-
- NDL書誌ID
- 029931405
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可