簡易的な透過膜の測定装置の開発

DOI
  • 山口 湧斗
    大阪電気通信大学 医療福祉工学部 医療福祉工学科
  • 金城 知志
    大阪電気通信大学 医療福祉工学部 医療福祉工学科
  • 木戸 倫子
    大阪大学 医学系研究科 保健学専攻
  • 長倉 俊明
    大阪電気通信大学 医療福祉工学部 医療福祉工学科

書誌事項

タイトル別名
  • The development of a smart measuring device of permeable membrane

抄録

<p> 透過膜の特性を簡易計測できる装置の開発を行った。この装置は水圧を印加し、水位を測定することで、単位時間に流出した水の量を測定する装置である。これにより透過膜の濾過係数と膜孔の半径を算出することができる。濾過係数は水位と管の断面積より算出でき、膜孔の半径は水位と膜厚を計測することにより算出することができる。計測用濾過膜をゴムシートではさみ、上方より100cmH2O~150cmH2Oの静水圧を印加する。単位時間にその水圧で濾過された水の量を、細管内の水位を計測することにより水の移動量を計測するシステムとした。そして、測定装置の精度を評価するために特性が既知のセロファン膜(膜厚:41.0μm)を用いて、濾過係数を算出すると、理論値にほぼ一致した。よって透過膜の濾過係数の計測評価に用いることが可能だと示された。この装置を用いて、材料の異なるX社製の透過膜(膜厚:52.6μm)を測定したところ、濾過係数はセロファン膜と同等であったので様々な透過膜にも適応できると考えられる。さらに、この計測装置は準備時間が短く、水の蒸発、気泡の残留が起こり難い改良をしたので、時間のかかる透過膜の特性を簡易的で60%の時間を短縮した計測システムとすることができた。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual58 (Abstract), 469-469, 2020

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825204371200
  • NII論文ID
    130007885176
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual58.469
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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