大学生アスリートの夏季・秋季の屋外練習中における自由飲水の実施は脱水を抑制するか

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  • Does the implementation of ad-libitum drinking during outdoor practice in summer and autumn repress dehydration in university athletes?
  • ダイガクセイ アスリート ノ カキ ・ シュウキ ノ オクガイ レンシュウ チュウ ニ オケル ジユウ ノミミズ ノ ジッシ ワ ダッスイ オ ヨクセイ スル カ

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抄録

<p>本調査の目的は,1)インカレ・レベルの大学生アスリート(陸上競技部;長距離,ラグビー部,ハンドボール部,硬式庭球部)124名(男性109人,女性15人)を対象に,厳しい暑熱環境下であっても,自由飲水を実施した場合,脱水率が2%未満に収まるかどうかを検証すること,2)各クラブ内の夏季と秋季の発汗量および脱水率を比較することであった.結果として,夏季の平均脱水率はすべてのクラブで2%未満であり,自由飲水を実施すること,また指導者資格や長年の指導歴を有する指導者が指導を行うことで適切な水分補給が行われたことが明らかとなった.一方で,陸上競技部の夏季のみ,17人中6人の脱水率が2%を超えており,要因として長時間休憩なしに走り続け,かつ給水も走りながら行うという競技特性のため,発汗量に対する飲水量が不足したことが考えられる.また,陸上競技部,ハンドボール部,硬式庭球部において夏季の飲水量と発汗量に対し,秋季はいずれも有意に低値を示し,屋外の練習時では環境要因の影響を大きく受けることが示唆された. </p>

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