鶏卵感作乳児に対する微量鶏卵早期導入の安全性の検討

  • 金城 優美
    社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院小児科
  • 崎原 徹裕
    社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院小児科
  • 川満 豊
    社会医療法人かりゆし会ハートライフクリニック小児科
  • 国島 知子
    社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院小児科

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the safety of early introduction of small quantities of egg for egg-sensitized infants

抄録

<p>【背景】卵白感作陽性の乳児に対する鶏卵の早期導入法は定まっていない.導入前のスクリーニング経口負荷試験(OFC)や導入後の自宅摂取の安全性について前方視的に検討した.【方法】生後6か月で卵白感作陽性の鶏卵未摂取例に対し加熱全卵0.2g OFC(1st OFC)を行った.1st OFC陰性例に対し加熱全卵0.2gの摂取を開始,生後9~11か月に卵白1/4個OFC(2nd OFC)を行った.各OFC結果と自宅摂取の安全性を評価した.【結果】1st OFC陽性は15/63例(23.8%)で,陰性48例中42例が自宅摂取を開始し1例が中途脱落した.8/41例(19.5%)に自宅摂取で軽微な皮膚症状を認めた.2nd OFC陽性は4/41例(9.8%)であった.各OFC陽性例は陰性例と比較しオボムコイドsIgE値が高かった.【結論】卵白感作陽性の乳児への加熱全卵0.2g OFCは陽性割合が高く,陰性例でも一部に自宅摂取中に軽微な症状を認めた.感作陽性児ではより安全な導入法の検討が必要である.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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