日長および施用窒素形態が植物工場環境におけるリーフレタスの生育ならびに培養液pH変化に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Interactive Effects of Photoperiod and Nitrogen Form on the Growth of Leaf Lettuce and Fluctuation of Nutrient Solution pH in Plant Factory Condition
  • ヒナガ オヨビ シヨウ チッソ ケイタイ ガ ショクブツ コウジョウ カンキョウ ニ オケル リーフレタス ノ セイイク ナラビニ バイヨウエキ pH ヘンカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>24時間日長やNH4-N施用が植物に及ぼす有用効果は,植物工場でのみ生産可能な高付加価値野菜の生産に利用できる可能性がある.また,レタスは他の野菜と比較して24時間日長やNH4-Nに対する耐性が高いことが知られている.そこで本研究においては,植物工場環境におけるリーフレタスの生育と根圏pHに及ぼす日長と窒素形態の相互作用に焦点を当てた.窒素処理として,窒素濃度は同一(8 mM)でNH4-NとNO3-Nの比率が0:100,25:75,50:50,75:25および100:0と異なる5種類の培養液を使用した.12時間日長下,24時間日長下のいずれにおいても,NH4-Nの比率によらず,NH4-N施用を行った区で培養液pHが3.0〜3.8まで低下した.pH低下の開始は12時間日長下よりも24時間日長下の方が早く,植物体の生育が加速し始めたタイミングの違いを反映した.収穫時の地上部新鮮重は,12時間日長下では,NH4-N 0 %~75 %区で有意差がなかった.一方,24時間日長下では,NH4-N 25 %~50 %区で最も初期生育は良かったが,おそらく低pHストレスが原因で徐々に生育が停滞した結果,収穫時の地上部重はNH4-N 0 %区で最大となり,NH4-Nの比率が高いほど低下する傾向にあった.そのため,NH4-N 25 %~100 %区では,日長を延長しても,ほとんど,あるいは全く収量の増加効果がなかった.しかしながら,葉の緑色度については,24時間日長とNH4-Nが協調して促進した.</p>

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