抗体医薬品開発でみられた標的分子由来毒性の事例

DOI
  • 赤井 翔
    中外製薬株式会社 トランスレーショナルリサーチ本部

書誌事項

タイトル別名
  • Case studies of target-mediated toxicity in antibody drug discovery

抄録

<p>抗体医薬品の非臨床安全性評価は,その標的分子に対する特異的な結合様式の特徴から,標的を介した毒性評価が重要である。これまでの抗体医薬品開発の多くでは,交差反応性を確認した後にカニクイザルがin vivo非臨床安全性試験に用いられてきたが,抗体反応には種差が存在することが多い。したがって,ヒトでの副作用リスクを考察するにはin vivo非臨床安全性試験だけでなく,細胞等を用いたin vitro評価も重要である。また,抗体は抗原に対する反応のみならず,Fc領域の結合・機能性も考慮する必要があり,分子特性を統合して毒性研究と開発を進めることが求められる。</p><p>本発表では,医薬品開発における毒性評価への取り組みについて紹介した後に,カニクイザルを用いたin vivo非臨床安全性試験でみられた標的分子由来と考えられる毒性変化の当社事例について,その発現機序に関する考察や検討も含めて紹介する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390004222615100032
  • NII論文ID
    130007898588
  • DOI
    10.14869/toxpt.47.1.0_w2-3
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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