Calmodulinopathy(カルモジュリン遺伝子関連不整脈疾患):iPS細胞技術を用いた疾患モデルの作製と遺伝子治療へのアプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • Calmodulinopathy−Analysis of Human iPS Cell Model of Long-QT Syndrome with a CALM2 Mutation and Therapeutic Approach Using Genome Editing Technology−

この論文をさがす

抄録

<p>カルモジュリンは普遍的に発現しているCa2+センサータンパクであり,3つの異なる遺伝子(CALM1-3)によりコードされている.近年,これらCALM遺伝子の変異によって先天性QT延長症候群(congenital long-QT syndrome:LQTS)やカテコラミン誘発性多形性心室頻拍(catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia:CPVT)などの致死性不整脈疾患が引き起こされることが報告され,注目されている.このようなCalmodulinopathyは,CALM遺伝子のヘテロミスセンス変異によって引き起こされることが報告されているが,その疾患発症機序の詳細は不明である.われわれは,カルモジュリン遺伝子関連LQTS患者より樹立したiPS細胞を用いて疾患モデルを確立し,ヒト心筋における疾患発症機序の解明とゲノム編集技術を用いた新規治療法の開発を目的とした研究を行っており,カルモジュリン遺伝子異常と不整脈疾患に関する最新の知見と併せて紹介する.</p>

収録刊行物

  • 心電図

    心電図 39 (4), 273-282, 2019-12-23

    一般社団法人 日本不整脈心電学会

参考文献 (1)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ