中学生を対象とした給食時間等の短時間教育における牛乳飲用に対する知識理解と意識変容の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Short Lessons on Junior High School Students’ Awareness and Willingness to Drink Milk
  • チュウガクセイ オ タイショウ ト シタ キュウショク ジカン トウ ノ タンジカン キョウイク ニ オケル ギュウニュウ インヨウ ニ タイスル チシキ リカイ ト イシキ ヘンヨウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p>【目的】中学生を対象に牛乳に関する短時間教育を実施し,知識理解と牛乳飲用意志向上を含む意識変容を検討した。</p><p>【方法】2017年8月から9月,中学1年生561名を対象に学校給食の牛乳に関する3分間の短時間教育(以降 3分教育)を実施した。3分教育は給食の時間等に誰でも簡単にできる口頭伝授の方法を用いた。その後,自記式質問紙にて学校給食牛乳に関する知識と意識調査を行い,7項目の質問項目では男女別のデータをχ2 検定,自由記述ではKJ法を用いて検討した。</p><p>【結果】3分教育を受け,男子89.3%,女子93.5%の生徒が学校給食の牛乳に対して新しい知識を得ることができ,男子90.4%,女子93.8%の生徒が今後の教育を希望すると回答した。今後も毎日飲用したいと回答した生徒は,男子85.6%,女子73.5%であった。</p><p>【結論】中学1年生に実施した3分教育においては,給食の牛乳に対する新たな知識を伝えることが可能であったが,今後も毎日飲用したいという意志向上の効果は把握できなかった。しかし,3分教育の継続希望が多かった結果より,継続的な教育の実施と,牛乳飲用意志向上を含む意識変容との関係性を検討していく必要が考えられた。</p>

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 78 (4), 163-170, 2020-08-01

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ