再帰ロジット型交通行動モデルを用いたサブスクリプション型MaaSの評価に関する基礎的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Study on the Evaluation of Subscription-based MaaS by Using Recursive Logit Travel Choice Model

抄録

<p>本研究では,再帰ロジット型交通モデルを用いてサブスクリプション型MaaSの設定を評価する方法を提案した.提案方法は,与えられたMaaSの条件(サブスクリプション型MaaSに含まれる交通手段やその範囲等)に対して,利用者が支払いたいと考える最大の定期利用料金を交通行動理論と整合的に算出し,適切なMaaSの範囲設定と料金水準の関係を定量的に明らかにすることができる.ケース・スタディとして,東京都市圏パーソントリップ調査データを用いてマルチモーダル再帰ロジット交通行動モデルのパラメータ推定を行い,良好な結果を得られたことを確認した.その上で,構築したモデルを東京都市圏の特定地域に適用してMaaS導入評価のシミュレーションを行ったところ,MaaS導入前の現状の交通サービスの料金設定と比べて,MaaS導入後には妥当な許容定額料金が算出されることを確認した.これにより提案する評価手法に一定程度の妥当性があることを明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 55 (3), 666-673, 2020-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ