パスチャライズド牛乳におけるセレウリド産生性<i>Bacillus cereus</i>の汚染状況

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タイトル別名
  • Prevalence of Cereulide-Producing <i>Bacillus cereus</i> in Pasteurized Milk
  • パスチャライズド牛乳におけるセレウリド産生性Bacillus cereusの汚染状況
  • パスチャライズド ギュウニュウ ニ オケル セレウリド サンセイセイ Bacillus cereus ノ オセン ジョウキョウ

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抄録

<p>パスチャライズド牛乳によるBacillus cereus食中毒のリスクを把握する目的で,汚染実態および分離菌株のセレウリド産生性を調査した.国産パスチャライズド牛乳14製品101検体中66検体(65.3%)からB. cereusが分離された.分離されたB. cereus90株についてces遺伝子を調査した結果,3検体(1製品)由来3株が陽性であった.分離されたces遺伝子陽性株,標準菌株および食中毒事例由来株の計3株を牛乳に接種して32℃で培養後,近年開発されたLC-MS/MS法を用いて測定を行った結果,いずれもセレウリドの産生を確認した.LC-MS/MS測定は,牛乳中でB. cereusが産生したセレウリドの検出にも有用であった.今回,国産パスチャライズド牛乳におけるB. cereus汚染実態およびセレウリド産生性B. cereus株の存在を明らかにし,牛乳中のLC-MS/MS法によるセレウリド検出法の妥当性を確認した.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 61 (5), 178-182, 2020-10-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (11)*注記

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