環境ストレスに曝された汽水性二枚貝ヤマトシジミの開閉運動の評価

  • 土山 美樹
    茨城大学大学院 理工学研究科博士前期課程都市システム工学専攻
  • 呉 青栩
    茨城大学大学院 理工学研究科博士後期課程社会インフラシステム科学専攻
  • 鈴木 準平
    電力中央研究所 環境科学研究所水域環境領域
  • 藤田 昌史
    茨城大学 理工学研究科都市システム工学領域

書誌事項

タイトル別名
  • INVESTIGATION OF VALVE OPENING-CLOSING RESPONSES OF BRACKISH WATER CLAM CORBICULA JAPONICA EXPOSED TO ENVIRONMENTAL STRESS
  • カンキョウ ストレス ニ サラサレタ キスイセイ ニマイガイ ヤマトシジミ ノ カイヘイ ウンドウ ノ ヒョウカ

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抄録

<p> 環境ストレスに対する汽水性二枚貝ヤマトシジミの分子・個体レベルの応答を包括的に理解することを目指し,本研究ではホール素子センサを用いた貝殻の開閉運動の連続測定とその評価方法を検討した.人工海水で飼育したヤマトシジミを用いて実験を行ったところ,ホール素子センサと磁石間の距離と電圧の関係式を個体ごとに準備することにより,開殻距離を求めることができた.ヤマトシジミを都市下水(5倍希釈)に曝露したところ,開殻距離や開殻率には変化は見られなかったが(p>0.05),開殻頻度は上昇し(p<0.05),一回あたりの開殻時間は低下した(p<0.05).つまり,実験期間中に開殻していた合計時間には変化はないが,一回ごとの開殻の時間は短くなり,開殻の回数は多くなることが明らかとなった.</p>

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参考文献 (14)*注記

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