極近地津波における避難行動の実態調査と分析:2019年6月山形県沖の地震津波の例

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タイトル別名
  • EVACUATION BEHAVIOR CAUSED BY A SHORT ARRIVAL-TIME TSUNAMI: CASE OF THE 2019 YAMAGATA EARTHQUAKE AND TSUNAMI
  • ゴク キン チ ツナミ ニ オケル ヒナン コウドウ ノ ジッタイ チョウサ ト ブンセキ : 2019ネン 6ガツ ヤマガタケンオキ ノ ジシン ツナミ ノ レイ

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抄録

<p> 極近地津波であった2019年6月18日山形県沖の地震にともなう津波からの避難行動について,山形県鶴岡市温海地区と新潟県村上市山北地区を対象にした質問紙調査とその分析を行い,当日の津波避難行動の傾向や課題を明らかにした.温海地区では約9割とほとんどの住民が津波避難行動を実施した.一方で,想定される津波到達時間よりも前に避難を完了できたのは,避難を実施した人のうち,温海地区で約3割,山北地区で約2割にとどまった.両地区で多くの住民が避難していたのは,津波情報(津波注意報)よりも,ゆれそのものから津波発生を想起したことと,50年以上前に地域で発生した津波よりも,近年発生した東日本大震災を契機にした意識の向上や備えの実施が関係していたことが明らかになった.</p>

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