高閉鎖性海域の水質底質特性と発電所取放水の影響解析

  • 西田 修三
    大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻
  • 山西 悟史
    元大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻
  • 中谷 祐介
    大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻
  • 入江 政安
    大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • CHARACTERISTICS OF WATER AND SEDIMENT QUALITIES AND INFLUENCE OF POWER PLANT DISCHARGE ON THEM IN A HIGHLY ENCLOSED COASTAL AREA
  • コウヘイサセイ カイイキ ノ スイシツテイシツ トクセイ ト ハツデンショシュホウスイ ノ エイキョウ カイセキ

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抄録

<p> 大阪湾では長年にわたり水質改善施策が講じられてきたが,湾奥部の港湾域のような閉鎖性の高い海域では,いまだ十分な水質の改善はみられない.本研究では,高閉鎖性海域である浜寺泊地周辺を対象に,水質・底質特性の実態把握と発電所取放水の影響について,現地調査と数値解析によって明らかにした.</p><p> 10月の調査時には密度成層が形成され,底層で貧酸素化が生じていた.底泥の酸素消費速度は極めて大きく,底層では底泥からの溶出による高濃度の無機態栄養塩が観測された.この港域の水質改善には底質改善が効果的と考えられた.港湾に立地する発電所の取放水の方法や水量を変えた流動シミュレーションを実施した結果,放流水は上層の残差流系に影響を及ぼし水交換を促進するものの,港湾スケールの水交換には潮汐が卓越していることがわかった.</p>

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