津波・高波による巨礫移動現象の数値モデルを用いた検討

書誌事項

タイトル別名
  • A NUMERICAL MODEL FOR THE TRANSPORT OF COASTAL BOULDERS BY TSUNAMI AND HIGH WAVES
  • ツナミ ・ タカナミ ニ ヨル キョレキイドウ ゲンショウ ノ スウチ モデル オ モチイタ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p> 熱帯や亜熱帯の沿岸部には,珊瑚や石灰岩からなる巨礫が点在しており,津波石や台風石と呼ばれている.これらは文献記録が残っていない,過去数百年から数千年にわたる先史及び歴史的な津波や大型台風の発生の証拠として重要である.しかし,津波や高波による巨礫の観測記録は限られており,詳細な移動メカニズムは不明である.このため,既往の数値モデルによる巨礫移動やその駆動力の定量的な評価が重要である.本研究では,巨礫移動現象を数値モデルで推定するために,水理模型実験結果を用いて適用範囲の把握とモデル化を行った.孤立波と不規則波による石の移動距離の計算結果は,いずれも干出条件では概ね良好な結果が得られた.一方,水平床部が水没している条件で過大評価となった.モデルの抗力係数と質量係数には,実験で使用した石の形に準ずる係数を使用することで,良好な結果を得られた.</p>

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ