流域スケールの気候変動影響評価に向けたJRA-55の統計的補正手法と力学DSの比較

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARISON BETWEEN STATISTICAL CORRECTION METHOD AND DYNAMICAL DOWNSCALING FOR JRA-55 IN RIVER BASIN SCALE TOWARD CLIMATE CHANGE IMPACT ASSESSMENT

抄録

<p> 本研究は,例えば気象観測期間が数年や10数年といった観測データの乏しい流域における気候変動影響評価研究を行うことを目的に,Web等から入手が容易に行うことが出来る低解像度の再解析データ(JRA-55 60km)に対し,既往の研究で提案されている統計的補正手法を標高の異なる複数地点に適用し,準観測データを作成した.さらに統計的補正手法による補正精度が力学ダウンスケーリング(DS)と比較し,どの程度かを検証するため,観測値,JRA-55 60km補正無し,複数の高解像度化された再解析データ(JRA-55 20km,5km)および統計的補正手法による結果の統計値および降水頻度分布の比較を行った.その結果,力学DSと比較しても統計的補正手法は遜色ない精度で良好に観測値の降水パターンを再現できることが確認された.また,地形性降雨などの再現が困難な低解像度の再解析データにおいても,統計的補正手法によって低標高から高標高まで精度良く準観測データが作成できることが示唆された.</p>

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