大規模アンサンブル気候予測データベースに基づく将来の九州地方の降雨形態の変化について

書誌事項

タイトル別名
  • PREDICTION OF FUTURE RAINFALL VARIATIONS IN THE KYUSHU ISLAND BASED ON LARGE ENSEMBLE EXPERIMENTS

抄録

<p> IPCC第5次評価報告書では,地球温暖化の影響で大雨などの極端現象が頻度,強度ともに世界的に増加する可能性が高いことが報告されている.本研究では,大規模アンサンブル将来気候データベースd4PDFを用いて,九州地方を対象に豪雨の将来変化の解析を行った.d4PDFデータにはモデルバイアスが確認でき,特に1時間雨量を解析する場合に顕著に見られることが分かった.また,地球温暖化の影響により,気温が上昇するにつれて九州全域で時間年最大降水量が増加し,豪雨の強度・頻度ともに高くなっていくことが分かった.さらに,2℃上昇と4℃上昇では影響は単純に線型的に増加せず,4℃上昇の場合に影響が大きくなることが示唆された.なお,豪雨の変化には地域差があり,北部では増加量は比較的少ないが,南部では大幅な増加が生じることが分かった.</p>

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