書誌事項
- タイトル別名
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- FIELD OBSERVATION OF SCUM USING FIXED-POINT CAMERAS IN AN URBAN TIDAL RIVER, OSAKA
抄録
<p> 合流式下水道越流水が流入する都市河川では,降雨後に浮遊汚泥(スカム)が水面に現れ,水域生態系へ悪影響を及ぼすとともに,都市景観や悪臭,公衆衛生の観点からも早急な解決が求められている.本研究では寝屋川水系平野川を対象に,水位・流速・水質計と複数の定点カメラからなるスカム観測システムを構築し,河川の流動・水質特性とスカムの挙動について調査を行った.</p><p> 平野川の流動には,日周潮や半日周潮だけでなく,大阪湾‐紀伊水道の固有振動である1/5~1/6日周期の変動成分が無視できない影響を及ぼしていた.スカムは季節に依らず発生しており,降雨の1~3日後に観測されるケースが多かった.スカムは潮汐に応じて流下・遡上しながら移流する一方,船舶の航行により破壊され沈降・消失するなど,その挙動は人為的要因の影響を強く受けていた.</p>
収録刊行物
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- 土木学会論文集B1(水工学)
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土木学会論文集B1(水工学) 75 (2), I_427-I_432, 2019
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390286426518324736
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- NII論文ID
- 130007940085
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- ISSN
- 2185467X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可