都市感潮河川における定点カメラを用いたスカムの現地観測

書誌事項

タイトル別名
  • FIELD OBSERVATION OF SCUM USING FIXED-POINT CAMERAS IN AN URBAN TIDAL RIVER, OSAKA

抄録

<p> 合流式下水道越流水が流入する都市河川では,降雨後に浮遊汚泥(スカム)が水面に現れ,水域生態系へ悪影響を及ぼすとともに,都市景観や悪臭,公衆衛生の観点からも早急な解決が求められている.本研究では寝屋川水系平野川を対象に,水位・流速・水質計と複数の定点カメラからなるスカム観測システムを構築し,河川の流動・水質特性とスカムの挙動について調査を行った.</p><p> 平野川の流動には,日周潮や半日周潮だけでなく,大阪湾‐紀伊水道の固有振動である1/5~1/6日周期の変動成分が無視できない影響を及ぼしていた.スカムは季節に依らず発生しており,降雨の1~3日後に観測されるケースが多かった.スカムは潮汐に応じて流下・遡上しながら移流する一方,船舶の航行により破壊され沈降・消失するなど,その挙動は人為的要因の影響を強く受けていた.</p>

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