尿路ストーマ周囲に使用したクロルヘキシジングルコン酸塩によるアナフィラキシーの1例

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タイトル別名
  • A Case of Anaphylaxis Caused by Chlorhexidine Digluconate Applied to the Skin Around a Stoma
  • 症例 尿路ストーマ周囲に使用したクロルヘキシジングルコン酸塩によるアナフィラキシーの1例
  • ショウレイ ニョウロ ストーマ シュウイ ニ シヨウ シタ クロルヘキシジングルコン サンエン ニ ヨル アナフィラキシー ノ 1レイ

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抄録

<p> 62歳女性。尿道癌の化学療法のため泌尿器科に入院。1%クロルヘキシジングルコン酸塩 (CHG) で膀胱瘻を消毒中に呼吸苦, 両手のしびれ, 全身の膨疹, 顔面浮腫が出現しアナフィラキシーを生じた。通常は膀胱瘻に消毒剤は使用していなかったが, 臨時に入院した泌尿器科以外の病棟での発症であった。既往として, 市販のひび・あかぎれ用のCHG含有軟膏を手指に外用していた。0.02%, 1% CHGの成分別プリックテスト (PRT) , 1% CHGのスクラッチテスト (SRT) が陽性であり, CHGによるアナフィラキシーと診断した。CHGによるアナフィラキシーを予防するためには, CHGの使用部位と適応濃度を守ること, さらにCHGは多数の医薬品, 化粧品に含有されているため, これらへの不要な接触を避けるよう啓発することで感作を避けることが重要と考えた。</p><p>(日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌, 3 (3) : 430-435, 2020)</p>

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