窒化化合物層の結晶構造が炭素鋼のねじり疲労強度に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Influence of Crystal Structure of Nitride Compound Layer on Torsion Fatigue Strength of Carbon Steel
  • チッカ カゴウブツソウ ノ ケッショウ コウゾウ ガ タンソコウ ノ ネジリ ヒロウ キョウド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>商用車のエンジン等に使用される窒化処理部品における化合物層の結晶構造が炭素鋼のねじり疲労強度に及ぼす影響を明らかにするため,γ’相主体またはε相主体の窒化化合物層を有する炭素鋼(JIS-S50C)のねじり疲労試験を行った。その結果,窒化化合物層をγ’相主体とした場合には,ε相主体の場合よりも高いねじり疲労限度を示した。疲労き裂の発生起点は,γ’相主体では拡散層内であったが,ε相主体では化合物層表面となることがわかった。さらに,疲労試験前の試験片と比べて,ねじり疲労限度を示した試験片では,残留応力分布は変化しないが,拡散層の硬さが上昇することが明らかとなった。</p>

収録刊行物

  • 熱処理

    熱処理 60 (5), 193-198, 2020

    一般社団法人 日本熱処理技術協会

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