脾臓に発生し短期間に増大を認めたchronic expanding hematomaの1例

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タイトル別名
  • A Case of Chronic Expanding Hematoma of the Spleen Growing Larger in a Short Term
  • 症例 脾臓に発生し短期間に増大を認めたchronic expanding hematomaの1例
  • ショウレイ ヒゾウ ニ ハッセイ シ タンキカン ニ ゾウダイ オ ミトメタ chronic expanding hematoma ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は79歳,女性.食欲不振,全身倦怠感の精査で脾臓に直径26mmの腫瘍を指摘された.造影CTでは脾臓内に不均一な造影効果を伴う境界不明瞭な腫瘤を認めたが,PET-CTでは集積が乏しく患者希望もあって経過観察となった.その後,腫瘍は増大を認め,PET-CTでも集積が亢進したことから手術を施行した.腫瘍は白色・弾性軟であり周囲への浸潤所見はなく,脾摘術を施行した.病理組織学的検査で腫瘍性変化を示唆する所見はみられず,脾臓中心部に広範な壊死および出血を認め脾臓原発の慢性拡張型血腫(chronic expanding hematoma;以下,CEH)と診断した.CEHは慢性的に増大する血腫に対して提唱された概念で,脾臓原発は極めて稀である.</p>

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