ノートを取ることが困難な大学生に対するノートの取り方の方略変容を目指した事例的検討 Case Study on Changing Note-Taking Strategies of a College Student with Difficulties in Note-Taking

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著者

抄録

ノートを取ることの困難さを主訴とした大学生1名に対し,ノートを取るための方略生成と精緻化のプロセスを支援することで方略変容が生じるか,またそれがノートの内容にどのような影響を及ぼすかを検討した。支援開始前に心理教育的アセスメントを行ったところ,言語的な知識や,聴覚的短期記憶は保たれているものの,注意の向け方の独特さや,全体の見えにくさ,ワーキングメモリの弱さ,視覚的短期記憶の弱さ,注意の切り替えの難しさといった認知特性が想定され,これらがノートを取ることの困難さに関連した背景要因として考えられた。これらをふまえ,支援の中では,対象者に友人のノートと自分のノートを比較させ,方略を生成することを促し,言語化させた。その結果,対象者は多くの情報を記載するための方略や情報の取捨選択を行うための方略を生成し実行した。それによってノートに書かれた情報の不足を補うことが一定程度可能となった。

収録刊行物

  • LD研究

    LD研究 28(1), 133-143, 2020

    一般社団法人 日本LD学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    130007949935
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    1346-5716
  • データ提供元
    J-STAGE 
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