「規範」に接続した「実践」的な環境運動研究を考える――地域に資する再生可能エネルギーに関わる環境運動を事例に――

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タイトル別名
  • Environmental Movement Studies for “Practice" and “Norm": The Case of Community Power Movements in Japan
  • 「 キハン 」 ニ セツゾク シタ 「 ジッセン 」 マト ナ カンキョウ ウンドウ ケンキュウ オ カンガエル : チイキ ニ シスル サイセイ カノウ エネルギー ニ カカワル カンキョウ ウンドウ オ ジレイ ニ

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抄録

<p>本稿では,環境社会学と「社会運動」研究の接点を考察するために,環境社会学における動員論的な観点に基づく環境運動研究と,市民社会の中で未だ可視化されていない「敵対線」を引き直し,潜在化した抗議主体を浮き上がらせることを意図する運動研究との相違を整理した。また,環境社会学の環境運動研究に対する現場からの批判を踏まえつつ,実践に資する環境運動研究の方向性を見いだすために,公共社会学としての環境社会学の位置を確認した。そして,環境正義の議論を援用しながら「規範」に接続し,実践的な知見を析出するような環境運動研究の可能性を模索した。最後に,地域に資する再生可能エネルギー(コミュニティ・パワー)を事例に,コミュニティ・パワーを求める環境運動の「動員構造」の質的特徴と,運動の「成果」を環境正義との関連を考察し,地域に資する再生可能エネルギー事業や,それを担う運動体に対して,実践的な知見を提供する試みを行った。</p>

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