異なる頻度の周期的な母指対立運動後の脊髄前角細胞の興奮性変化—最大頻度と50%頻度の比較—

DOI
  • 黒部 正孝
    医療法人研医会 田辺中央病院 リハビリテーション科 関西医療大学大学院 保健医療学研究科
  • 松原 広幸
    医療法人研医会 田辺中央病院 リハビリテーション科 医療法人社団菫会 介護老人保健施設田辺すみれ苑 リハビリテーション科 金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科
  • 鈴木 俊明
    関西医療大学大学院 保健医療学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Excitability of anterior horn cells following repetitive thumb opposition movement at different frequency—Comparison between maximum and 50% frequency—

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抄録

<p>異なる頻度の周期的な母指対立運動後の脊髄前角細胞の興奮性変化について, F波を用いて検討した。15名の健常者を対象とした。各個人が10秒間で行うことのできる周期的な母指対立運動の回数を記録し, 最大頻度と50%頻度を算出した。各課題 (最大頻度課題と50%頻度課題) の前後に, 安静状態で正中神経を電気刺激し, 母指球の筋腹上からF波を測定した。脊髄前角細胞の興奮性の指標として, 振幅F/M比を分析した。課題前と比較して, 最大頻度課題後の振幅F/M比は変化を認めなかったが, 50%頻度課題後の振幅F/M比は低下した。本研究の結果から, 50%頻度での周期的な母指対立運動後の安静時に脊髄前角細胞の興奮性が低下することが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 臨床神経生理学

    臨床神経生理学 48 (6), 639-644, 2020-12-01

    一般社団法人 日本臨床神経生理学会

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