膝痛緩和のための非対面通信型運動介入プログラムの実用性と有用性:ランダム化比較試験

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  • Practicality and effectiveness of a non-face-to-face exercise intervention on alleviation of knee pain: a randomized controlled trial
  • シツツウ カンワ ノ タメ ノ ヒタイメン ツウシンガタ ウンドウ カイニュウ プログラム ノ ジツヨウセイ ト ユウヨウセイ : ランダムカ ヒカク シケン

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抄録

<p>目的:完全非対面による通信型運動介入プログラムのコンプライアンスおよび膝痛緩和効果について,ランダム化比較試験にて明らかにすることを目的とした。</p><p>方法:対象者は名古屋市健康福祉局健康増進課が開催した通信型体操教室に自主的に参加した軽度の膝痛を有する在宅自立高齢者150名であった。これらの対象者を介入群(n=75)および対照群(n=75)にランダムに割付けた。介入群には膝痛緩和のための通信型運動介入プログラム(主に大腿四頭筋の強化と関節可動域の改善を目的とした4つの体操)を印刷教材として郵送し,自宅で1か月間毎日体操を実施するよう指示した。膝痛の評価にはWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Indexに準ずる日本語版膝機能評価(以下,準WOMAC)を用いた。</p><p>結果:介入期間中における全対象者の体操実施率は87.1±15.9%(平均±SD)であった。介入群の準WOMACスコアは対照群に比べて有意に改善した。準WOMACスコアの効果量(effect size)は0.50であった。</p><p>結論:完全非対面の通信型運動介入プログラムの実用性および有用性が認められたことから,膝痛を有する高齢者の疼痛緩和のための地域保健事業として活用できる科学的根拠が示唆された。</p>

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