認知行動療法において「腑に落ちる理解」が生じたときには治療者にどのように観察されるのか?—インタビュー調査による検討—

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書誌事項

タイトル別名
  • Examining How a Therapist Observes “Sense Making” in Clients during Cognitive Behavioral Therapy?: Examination by Interview
  • 認知行動療法において「腑に落ちる理解」が生じたときには治療者にどのように観察されるのか? : インタビュー調査による検討
  • ニンチ コウドウ リョウホウ ニ オイテ 「 フ ニ オチル リカイ 」 ガ ショウジタ トキニハ チリョウシャ ニ ドノ ヨウ ニ カンサツ サレル ノ カ? : インタビュー チョウサ ニ ヨル ケントウ

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抄録

<p>認知行動療法の技法論に関する知見は多いが、認知行動療法で想定される治療的な認知変容のプロセスを辿っているか判別する視点に関する知見は乏しい。近年、その視点の一つとして「腑に落ちる理解」が提案されている。しかし、セラピストがどのようにクライエントの「腑に落ちる理解」を観察しているかは不明である。そこで、本研究では、認知行動療法において「腑に落ちる理解」を扱う重要性の確認も踏まえて、認知行動療法を専門とする心理士21名にインタビュー調査を行った。その結果、臨床場面で「腑に落ちる理解」を観察した報告と「腑に落ちる理解」を捉える具体的な視点が抽出された。今後は臨床場面で使用できる「腑に落ちる理解」の指標の作成が求められる。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 46 (3), 179-189, 2020-09-30

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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