カラム浸透試験による長期通水を行った海成堆積物中の地質由来砒素の挙動評価

DOI Web Site 参考文献1件 オープンアクセス
  • 片山 潤一
    大阪大学・大学院工学研究科修士課程
  • 乾 徹
    大阪大学・大学院工学研究科地球総合工学専攻社会基盤工学部門
  • 勝見 武
    京都大学・大学院地球環境学堂
  • 高井 敦史
    京都大学・大学院地球環境学堂

書誌事項

タイトル別名
  • Leaching behavior of naturally-contained arsenic in marine sediment by the long-term column percolation test

抄録

<p>自然由来の重金属等を含む堆積物を盛土材や埋立材として利用する場合,基準値以上の重金属等の溶出が懸念されることから,長期的な溶出挙動の把握が重要となるが,溶出挙動の長期的なモニタリング結果や広く用いられる溶出試験結果との比較結果は限られている。本研究では,自然由来の砒素を含む砂質海成堆積物を対象として,表層付近における降雨浸透による溶出挙動を再現する散水型カラム浸透試験を長期に渡って実施するとともに,一般的な上向流カラム通水試験の結果との比較を行った。浸透深さや供試体寸法,pHや酸化還元電位といった物理的・化学的要因が砒素溶出濃度に及ぼす影響を検討した結果,砒素の溶出はpHやアルミニウムの沈殿などによる影響で深度方向に比例的に上昇しないこと,一般的なカラム浸透溶出試験による評価結果と特に初期段階においては整合することなどが明らかになった。</p>

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