ファインバブルを使用したベンズアルデヒドの酸素酸化反応の促進

• 藤田 陽師

  高知工業高等専門学校

• 福重 透也

  高知工業高等専門学校

• 松田 泰河

  高知工業高等専門学校

• 秦 隆志

  高知工業高等専門学校

• 西内 悠祐

  高知工業高等専門学校

• 坂本 正興

  （株）坂本技研

書誌事項

タイトル別名

• Oxidation of Benzaldehyde to Benzoic Acid Using O₂ Fine Bubbles
• Oxidation of Benzaldehyde to Benzoic Acid Using O₂ Fine Bubbles

抄録

気-液有機反応に対し，気体反応物をファインバブルとして導入できる新しい旋回液流型のファインバブル有機反応装置を開発した。ベンズアルデヒドの分子状酸素による酸化反応をモデル反応として，酸素ファインバブルによる気-液有機反応の反応促進効果を評価した。その結果，O₂ファインバブルを用いることで顕著な反応促進効果が得られることが確認された。この反応促進は選択率の向上よりもむしろ転化率の向上が大きく影響していることが判明した。転化率が90 %となる反応時間を同じ流量のエアレーション手法と比較すると，約1/5に反応時間が短縮されていた。通常のサイズの泡と比較して体積あたりの表面積が大きい，浮遊速度が遅い，溶媒中のガスの過飽和を保持できる等のファインバブルの持つユニークな特性が転化率向上に大きく影響したと考えられる。

収録刊行物

• Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｊａｐａｎ　Ｐｅｔｒｏｌｅｕｍ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ

  Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｊａｐａｎ　Ｐｅｔｒｏｌｅｕｍ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ 64 (1), 10-16, 2021-01-01

  公益社団法人 石油学会

キーワード

• Fine bubble
• Gas-liquid reaction
• Molecular oxygen
• Aldehyde oxidation

詳細情報

• CRID: 1390568456341849088
• NII論文ID: 130007965372
• NII書誌ID: AA11590615
• DOI: 10.1627/jpi.64.10
• ISSN: 1349273X
• ISSN: 13468804
• NDL書誌ID: 031241041
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I031241041
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpi/64/1/64_10/_pdf
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可