肝硬変の病態と診断

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  • Pathophysiology and diagnosis of liver cirrhosis

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抄録

<p>2015年の肝硬変診療ガイドライン改訂以降,肝硬変および合併症の病態の解明が進み,新規治療法が認可されるなど肝硬変診療が大きく変遷した.肝硬変の病態に腸内細菌叢のdysbiosisや腸管透過性の亢進が深く関連していることや,サルコペニアが予後不良因子であることが明らかにされ,肝性脳症では潜在性肝性脳症がQOLや予後に影響することが明らかにされつつある.診断基準や分類では,Acute-on-Chronic Liver Failureの診断基準が作成され,肝腎症候群の分類は1型・2型からHRS-AKIとnon-AKI-HRSあるいはNAKI-HRSに変更された.今回の改訂ガイドラインではこれら新たな概念が反映されている.また,ガイドライン改訂作業を通して,いまだに解明されていない点が多く,今後の検討課題が山積していることも明らかになった.</p>

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