病原RNAウイルスの電子顕微鏡解析

  • 杉田 征彦
    京都大学ウイルス・再生医科学研究所 京都大学白眉センター

書誌事項

タイトル別名
  • Electron Microscopic Analyses on Pathogenic RNA Viruses
  • ビョウゲン RNA ウイルス ノ デンシ ケンビキョウ カイセキ

この論文をさがす

抄録

<p>ウイルスは小さな構造体で,ときに宿主に疾患を引き起こす.RNAウイルスにはインフルエンザウイルス,麻疹ウイルス,エボラウイルス,狂犬病ウイルス,コロナウイルス,ウエストナイルウイルスなど,ヒトに高い病原性を示すものが多数存在する.ウイルスの増殖機構を明らかにし,抗ウイルス薬を開発するためには,ウイルス構造を理解することが重要である.しかし,多くのRNAウイルスは柔軟で不安定な性質をもっているため,構造解析には困難が伴う.本稿では,電子顕微鏡法を用いたインフルエンザウイルスおよびエボラウイルスの構造研究について解説する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 55 (3), 125-130, 2020-12-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ