胸囲結核治療中に併発したMRSA創部感染に対し,陰圧閉鎖療法が有効であった1例

  • 原 暁生
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター呼吸器外科
  • 門田 嘉久
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター呼吸器外科
  • 北原 直人
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター呼吸器外科
  • 大倉 英司
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター呼吸器外科
  • 福井 絵里子
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター呼吸器外科
  • 太田 三徳
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of negative pressure wound therapy for MRSA wound infection during treatment of chest wall tuberculosis

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抄録

<p>症例は64歳,女性.右結核性胸膜炎の治療歴あり.右背部第10肋間皮下に腫瘤を認め,切開排膿を行った.結核菌PCRが陽性であったため胸囲結核と診断した.約7 cmの開放創を洗浄すると共に抗結核化学療法を行ったが創閉鎖が得られなかった.そこで第11肋骨の部分切除を伴う広範囲のデブリドマンを行ったが,術後にMRSAの創部感染により再開創となった.ドレナージと創治癒を目的に陰圧閉鎖療法を開始した.陰圧閉鎖療法により創縁収縮がえられ,筋弁充填術をすることなく創の閉鎖に至った.術後6年を経て再発なく,経過良好である.</p>

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参考文献 (10)*注記

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